「そろそろ家を買おうかな…」
そう思う瞬間は、人それぞれ違います。
結婚や出産を機に「落ち着いた暮らしがしたい」と感じる人もいれば、毎月の家賃を見て「これならローンを払ったほうが得じゃない?」と思う人もいるでしょう。友人や同僚が次々とマイホームを購入し、「自分もそろそろ…」と焦ることもあるかもしれません。
しかし、「家を買うこと」がゴールになってしまうと、後悔するリスクが高くなります。
家を買う理由は人それぞれですが、本当に今がベストなタイミングなのか、冷静に考えることが大切です。
この記事では、**「家を買いたくなる心理」**を掘り下げ、陥りやすい落とし穴について具体的なエピソードとともに解説します。マイホーム購入を考えているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。


こんにちは、マチです。今回は『家を買うということ①』として、“家を買いたくなる心理”について一緒に見ていきましょう。
ムラちゃんのように『そろそろ私も…』と思っている方にも、ぜひ冷静に一度立ち止まって考えてほしい内容です。

うっ、ドキッ…。はい、私です…!会社の人が続々マイホーム買ってて、なんとなく焦ってきて…。

その“なんとなく”の焦りこそ、落とし穴に繋がることもあるんです。
今回は、家を買いたくなる心理と、気をつけたいポイントを具体例とともにご紹介しますので、どうぞ最後までご覧くださいね。
「成功=持ち家」という思い込み

「家を持つことが一人前の証」「マイホームを持ってこそ成功」という価値観が根付いていると、無理な住宅購入につながることがあります。
賃貸の時よりお金がかかることに後から気づく
30代半ばのAさんは、「家を買うことが社会的な成功」と思い込み、年収400万円で4,500万円の新築マンションを購入。住宅ローンの返済は月12万円。しかし、
- 管理費・修繕積立金 → 月3万円
- 固定資産税 → 年12万円(1か月あたり1万円)
- その他の維持費 → 年間数十万円
結果的に、**趣味や旅行に使うお金がなくなり、「ローンを返すために働いている」**と感じるように…。
👉 本当の成功は、持ち家ではなく「自分らしい暮らし」を手に入れること。

やっぱり、“家を持ってこそ一人前”っていう空気、どこかにありますよね…。

確かにそう感じてしまう場面、多いですね。でも本当の“成功”って、人によって違うもの。『自分らしい暮らし』を見失わないことが大切です。
現状を変えたい、人生の節目を作りたい

「家を買えば人生が変わる!」「これさえ手に入れば安心」と思い込むと、冷静な判断ができなくなります。
出産、子育ては想定外が当たり前です!
結婚3年目のBさん夫婦(共働き・年収600万円)は、「子供が生まれる前に家を買わなきゃ!」と焦り、5,000万円の戸建てをフルローンで購入。しかし、
- 出産後、妻の育休で収入が半減
- 保育料が月5万円
- 想定外の医療費や雑費が発生
結果、家計が火の車に…。
👉 「家を買うこと」が目標にならないように、購入後の生活をリアルに考えることが大切。

わかるー!家を買ったらなんか人生変わる気がする!って思っちゃうかも…。

ムラちゃん、その気持ちは自然ですが、家を買うことで本当に変わるのは“住む場所”だけかもしれません。生活の全体像も冷静に見つめることが大切ですよ。
周囲のプレッシャーに流されている

「みんな家を買っているし、そろそろ私も…」と、周囲の動向に影響されると、自分にとって本当に必要かどうかを見失いがち。
自分の人生の転機は家を買った後にまだまだあった
Cさん(35歳・年収500万円)は、職場の同僚が次々と家を買うのを見て焦り、3,800万円のマンションを購入。しかし、
- 3年後に転職を考えたものの、住宅ローン(月9万円)が負担になり、転職先の選択肢が狭まる
- 収入を減らせず、不満のある職場に留まるしかない状況に
👉 「今の自分」にとって本当にベストなタイミングなのかを考えることが重要。

先輩が家買ってて、なんか置いてかれてる気がして…。私も今が買い時かもって…。

周りの動きが早く感じると焦ってしまいますよね。でも“自分にとってのベストタイミング”を考えることが何より大事です。
「賃貸は損」「家賃を払うなら買った方がいい」という誤解

よくあるのが、「家賃を払うのはもったいない!」「どうせ払うならローンの方が資産になる!」という考え。でも、実際には維持費やリスクがあることを忘れがちです。
維持費を考えたら、不動産ローンって負債なんです
Dさん(40歳・年収450万円)は、家賃8万円がもったいないと考え、3,500万円の中古マンションを購入。ローン返済額は家賃とほぼ同じ8万円だったが…
- 5年後に大規模修繕 → 80万円の追加費用
- 固定資産税(年間12万円)
- 管理費・修繕積立金(月3万円)
結果、年間40万円以上の追加支出が発生し、「こんなにお金がかかるとは思わなかった」と後悔。
👉 「家賃とローンだけ」を比較せず、維持費・税金・修繕費まで含めて計算を!

えっ、だって家賃ってずっと払うだけで、もったいないって言われますよね?

よく聞く考えですが、家を買ったら“それ以外のコスト”が結構かかるんです。冷静に比べて、トータルコストを把握しておくことが重要ですよ。
長期的なライフプランを無視している

仕事や家族の変化を考えずに家を買うと、ライフプランに大きな支障をきたすことも。
人生は長いが、ローンも長い。10年後、20年後もローンは続く。。
Eさん(32歳・年収550万円)は、30年ローンで4,200万円のマンションを購入。しかし、6年後に転職し、勤務地が変わったことで…
- 通勤時間が片道2時間に
- 売却しようとするも、築10年のマンション価格が3,500万円に下落
- 残債3,800万円 → オーバーローンで売却できない
👉 「今の自分」ではなく、「未来の自分」にとっても最適な選択かを考えることが重要。

うーん、正直“今が住みやすい”かだけで考えてたかも…。

今の生活だけでなく、10年後・20年後の未来の変化も見越しておきたいですね。場所・仕事・家族構成…変わるかもしれませんから。
「ローンが組める=買っていい」と思ってしまう

「銀行が貸してくれるなら大丈夫!」と思い込むと、予想外のリスクに対応できなくなることも。
あなたの実力の1.5倍増しで借りれてしまうのが、落とし穴です。
Fさん(29歳・年収400万円)は、3,600万円の新築マンションを35年ローンで購入。しかし、
- 2年後にリストラ → 転職後の年収は320万円にダウン
- 住宅ローン(月10万円)が重荷に
- 購入直後のマンション価値が下がり、売却しても400万円のローンが残る
👉 「借りられる金額」ではなく、「無理なく返せる金額」を考えることが大事。

私も、銀行が貸してくれるってことは“買っても大丈夫”って意味だと思ってました…!

実は違うんです。“借りられる額”と“返せる額”は別物ですからね。買う前に冷静な見通しを立てておきましょう。
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「借りられる金額」ではなく「返せる金額」を知ることが、
後悔しない家づくりの第一歩です。
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まとめ
家を買うことは大きな決断ですが、感情や思い込みだけで突き進むと、後悔するリスクが高まります。冷静に**「なぜ家が欲しいのか?」**を考え、
- 10年後、20年後もこの家で幸せに暮らせるか?
- 維持費や生活費も無理なく払えるか?
を見極めましょう。家は「人生のゴール」ではなく、「豊かな暮らしの手段」のひとつ。賢い選択で、後悔しない住まい選びをしましょう!

家を買うことは、大きなライフイベントの一つです。でも“家を買えば安心”という思い込みが、後々の暮らしを苦しくすることもあります。
焦らず、“なぜ家が欲しいのか”“将来どう暮らしたいのか”を丁寧に考えてみてくださいね。

うぅ…勢いで買っちゃわなくてよかった…。ちょっと冷静になって、自分の未来をイメージしてみます…!

それが大切な一歩です。次回は、“賃貸と持ち家、どっちが自分に合っているか?”をテーマにお届けしますので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
賃貸 vs 持ち家 – どちらが自分の生き方に合うか?(シリーズ:家を買うということ②)
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